Voice〜彼の声〜



暑さが残る季節。


外ではまだ蝉が騒々しく鳴きつづけている。



「夏休み前にも言ったが、進路調査の用紙を配るから、今週中に提出するように」


HRの時間、教室には先生の大きな声が響く。


生徒たちはそれぞれの進路をどうするか友達と話し始め、教室は煩くなる。



進路か。


私のレベル的には地元の高校しか無理だな。


そう考えながら創ちゃんに目を向ける。



創ちゃんはどこの高校行くのかな。



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