Voice〜彼の声〜

忘れられない




翌日、一言も話すことなく私達は家へと帰った。



榊は私を一度も見ることはなかった。


私が悪いんだ…。


榊は私を受け入れてくれたのに、私は創ちゃんを想い続けてる。



「美嘉?大丈夫?」


「…うん」


家に帰る前に愛美の家に寄った私は、昨日の話を愛美に打ち明けた。



「私が余計なことしたからだね…ごめんね」


「違うよ…愛美は何も悪くない…」



私が悪いんだ。


自分の気持ちを騙してた…。



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