Voice〜彼の声〜

小さな幸せ




テストが終わるとすぐに夏休みに突入した。



創ちゃんは知り合いのお店の手伝いをして、母親に少しでも負担がかからないようにと、お金を貯金していた。


私は一応、受験生だから夏季講習が毎日のようにあって忙しかった。



「毎日、塾嫌だよね…」


授業が終わり、テキストを鞄にしまいながら、愛美が文句を言う。


「本当…早く受験なんて終わればいいのに」


適当な会話しながら入口まで向かう。



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