Secret Cats
Ⅲ事の始まり

黒蝶


「凛さんおはよーっす」



「おはよ」





すっかり慣れてしまった黒猫との生活



最初はトップ5人としか話してなかったけど、最近他の黒猫からも声をかけられるようになった



目つき悪いのだの柄悪いのだの見た目的には絡みづらそうなやつらも多々いた


しかも黒っぽい服とか着てるのが大半だし


まあ、それは黒猫だから黒ってわけではなく、自然とそう考える人が増えたってだけらしい



けど話してみると案外いいやつだらけで、あたしから積極的に話しかけたりもしてる





「凛さん、今日も一段ときれーっすね」



「またまたー」



「いや、本当っすよ!?」



「あたしをおだてたって何も出てこねーよ?」



「っあ、バレてましたか?」



「バレバレ。女全員が全員綺麗って言われて真に受けるわけじゃないんだから」



「はー……凛さんだけっすよ。俺の口説きを真に受けないのは…」





このおちゃらけたやつはカツヤ


スキンヘッドの似合ういかにもヤバそうなやつ



っあ、見た目“は”だぞ?


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