空の大きさ


それからしばらくの間、沈黙だった、と思う。


いや、正直頭がついていかなかった。



理解できない。


どのぐらい沈黙だったのかは分からない。


でも多分そんなに長くはなかったはず。




「......何か用?」




堀内はいつも他人に見せるような表情をしている。


「いや、ただ青空が見えたから声かけただけだよ」


それなのに矢野先輩はいつもと同じ笑顔を見せる。



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