空の大きさ


音の方に顔を向けると教科書を丸めた先生が俺を見下ろしていた。


「桐島、右腕が不自由でノート取れないの分かるけどせめて授業は聞いてくれ」


科学の鈴木にそう言われた。



「っていうかノート誰かに取ってもらえよ。堀内、こいつの分もノート頼むわ」



そう、言うだけ言うと教室の前に戻って行く鈴木。




俺も堀内も状況がよく分からない。




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