空の大きさ


ここで俺はなんて声を掛けたら良いのか分からなかった。


普通に、頑張ったね、と言うのも上から目線で嫌だし


大変だったんだな、って言うのも他人事で嫌だ。


どうしようと思っていたら、



「ありがとう」



と勝手に言葉が口から出てた。


話の流れが分からないみたいで、堀内は首を傾げた。



「堀内が頑張ってくれたおかげで今俺の前にこんな豪華な弁当があるんだろ?」


まあ半分はもう俺の腹の中だけど、と付け足してから



「だから、ありがとう」




俺がここで堀内に伝えれるのは感謝の気持ちだけ。


だって、まさか弁当を作って来てくれるなんて思ってもなかった。


それがこんなに旨いなんて思ってもなかった。




「......なんか、桐島って...たまにキザだよね...」




堀内がやっと出した言葉は真っ赤な顔をしながらだった。





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