空の大きさ


結局その日一日堀内と微妙な距離を保ちながら終わった。


部活には出れなくても一応出ておこうと思った俺はいつも通り健吾の用意を自分の席で待つ。



「はい、これ」



隣から声が聞こえて見てみると堀内が俺にノートを渡してくれる。


「今日の分ね」


それだけ言って立ち去ろうとする堀内を慌てて止める。


「ありがとう!」


そう言うと堀内は振り返る。


やっぱり返事はなかったけど、



代わりに笑顔をもらった。



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