龍王



「龍翔海行きたい!」

「あ?めんどくせぇ」

雑誌を読みながら目だけあたしに移す。

「ねぇお願い」

「無理だ」

こうなったらあれしかない。

「龍翔っ。お願い!ダメ?」

龍翔のとこへ行き、上目遣いで見る。

かず兄が教えてくれた必殺技。

「……!わかったよ」

少し顔を赤くしてあたしから目を離す。

「アハハ。誰から教わったの?」

「かず兄だよっ。勇樹海行けるね。楽しみ!」

昴がよく龍翔がまんできるなとか言ってたけどなんのことだろ?

まぁ海行けるからいっか。

「いつ行く?
キャンプもあるし。」

「んーどうしようね
まぁ夏休み入ったら考えよっか」

みんなといろいろ話して学校を出て溜り場へ向かった。

溜り場でもいろいろ話してると、なぎが入ってきた。

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