終電、

*距離






夜、お風呂に入ってからまた私服に着替えた。



ワンピースに、カーデ。


まだ5月だけど、わりと今日は暖かかったから薄着でいいや。






髪を乾かして、ちょっとだけメイク。
まさか海に入ることはないと思うけど、一応タオルを三枚。



うーんあとはいらないかなあ…。






そのとき、電話がなった。


「はい、もしもし、修さん?」


『おう、今おまえんち着いたんだけどさ、』


「え?今?」




時計をみると23時過ぎくらいだった。





『おう。俺んちから結構時間かかると思って早めに出たら道すいててさ。0時に駅って他の奴に言ってあるんだけど、駅に車とめとけないから時間までお前んちの前停めといていいか?』





「あ、はいっ!…よかったらうち上がってますか?」




『ん、そのつもり。』



いつも通りのドSな感じに笑ってしまった。



「えと、201です。」


『了解。』





そう言って電話を切った。





よく考えると自分の部屋にお父さん意外の男の人をいれるのは初めて。



「むやみに男いれちゃだめだよ!危ないんだから!」
ってお母さんが言ってたのを思い出す。





まあ、修さんに限ってそれはないから大丈夫か。







ピンポーン





そのとき玄関のチャイムがなった。







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