ゴメン、スキ。




彼には家族がある。


それを知った時には
もう手遅れだった。


あたしはもう
止められないところまで
"スキ"が溢れていた。



彼のものになりたい。
彼の隣にいたい。


それだけだった。



―――――――――――
――――――――




気づけばいつの間にか
彼が側に居るのが
当たり前みたいになっていたけど、


そーじゃない。


彼には家族がある。




< 6 / 77 >

この作品をシェア

pagetop