綿雪
再会

お店に入るとすでに祥太くんとその友達は来ていた。


クリスマスムード一色のイタリアンレストラン。


カップルが店内を占める中、わたしたちはダブルデートみたいで、浮いた感じ。


一番奥の席に通されると、開口一番に祥太くんがわたしに謝ってきた。


「瑞穂ちゃん、ごめんね……結花から聞いてるよね?」


「うん……」


「結花は悪くなくてさ……」


「もういいよ。今更仕方ないし……」


祥太くんの友達もいる手前、強いことも言えない。


結花も祥太くんも謝ってくれたし、よしとするよ。




< 8 / 42 >

この作品をシェア

pagetop