でも大好き。
心地良くて、いつまでもこの場所にいたいと…
一瞬考えてしまった。
安心する温もりと侍人の心音。
香水かな…?
いい匂いがする。
なんでなのか私には分からなかったけど、自然と涙が溢れ出して、
侍人が気付いてびっくりしてるのが私にも分かった。
叶と陽介までびっくりしている。
「どしたの、宏ちゃんっ。しーくんになんかされた?」
「侍人、てめーまさかっ」
「は?ふざけてんなよ」
三人の争う声で冷静になった私は、
なんでもないよ、大丈夫。ごめんねっ
って笑ってその場を乗り過ごした。