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細い足がくるりと弧を描き、スカートがはためいた。

「おっ、ユカめ。黒をはいてやがる。本気だな」

「君ら子供だろ?一線超えるようだったら現行犯で捕まえるからな」

コワルスキーはやれやれ、といった様子でため息をついてから、思い切ったようにトモヤに言った。
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