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トモヤは思い切ったように言い放った。

「ケイティー先生のお腹の中の子は、僕が父親です!」

これにはコワルスキー刑事が驚いた。

「えぇッ!したの!?」

「しました!家庭訪問のときに、居間で!」

「無茶っしょ!お前のお母さん、なにも言わなかったのかよ!」

トモヤは情熱の暴走がさせるままに妄想を放った。

「ハンカチで、隠してくれました!」

ルナルナ期間が終わり冷静さを取り戻したケイティー先生が訴えを取り下げたことで、トモヤは釈放されたが、彼の心の奥底で炎はくすぶり続けた。

(先生・・・先生を、いつか僕の手に・・・!)

しかし2週間後には、隣の席のユカちゃんを好きになってしまうトモヤなのであった。



おわり
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