叶わなくても




六月から、二人で住み始めた。

元々、家事は出来るほうなので困る事はほとんど無かった。

「ただいま」

「おかえり」

「飯出来てる?」

「うん すぐに食べる?」

「ああ」

「疲れた?」

「少しな だから、今日も癒して?」

「え~!!」

そう。

一緒に暮らしてから、ほとんど毎晩聖也に襲われる日々。

疲れてても、それだけは別みたいで・・・

あたしは、朝起きたらグッタリ・・・

「癒して?」

可愛い、可愛い眼で言われたら・・・

断れないよ・・・


「いただきます」

「あっ・・・」

結局受け入れてるあたし。


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