叶わなくても

第二章記憶

あたし達は、いつもどうり二人で帰っていた。

ふと気付くと、男の子が落ちたボール拾いに行くとトラックが・・・

ドンッ

一瞬何が起きたのか、分からなかった。

「あっ」

っと、思った瞬間あたしは男の子の元へ、走って抱き上げていた。

「羽衣ーーーーー!!」

聖也が叫んだのは分かった。

でもそこから、意識は途切れて分からなくなった。

「んっ・・・」

目覚めると、病院で寝ていた。

「羽衣っ!!」

誰かが、あたしの名前を呼んだ。

でも、この人誰・・・?

「誰?」

「はぁ?・・・」

「羽衣、聖也が分からないの?」

「聖也・・・」

名前は聞いたことはあるような感じがした。

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