不思議な国のありす


「おや!起きたまえ眠りネズミお客様だ」

ボケッと二人?の様子をアーチの下で見ていると子供が気付いて立ち上がる。

(見えてんのか?あれ)

「ようこそ我らがお茶会へ」

椅子を引いて着席を促される。

「いや、俺はウサギを探してるだけで」

「ウサギ!?なら貴方はアリスですか?」

「アリスじゃねぇ……」


そんな俺の否定の言葉も聞かず子供は楽しそうにティーカップを用意しはじめる。

「だから!!俺は……」

「ウサギを探しているんでしょう?ならば問題ない♪お茶しましょう!」

何が問題ないんだ?
この世界は誰もまともに話しもできないのかよ




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