恋と狼と陸上と…
体育でサッカーやってるときも美世は、ずっとウルフの話をしていた。


「知らないと、この国の国民ではいられない」

とまで言われた。正直、そんな不良、私にはどうでもよかった。私は聡太さんのような爽やかな男子が好みだから。


「ウルフウルフって言うけどさあ、美世、彼氏いるじゃん!」

そう!彼氏いない歴15年の私と違って、美世は小6のころから彼氏が絶えたことがない。今も清水君っていうサッカー部の子と付き合い始めたばっかり。


「どの口がそんなことを言ったぁ」

美世が私のほっぺを思いっきり左右に引っ張った。


「痛いれひゅ…ごめんなひゃい…」

私はほっぺを引っ張られているからちゃんと発音できない。


「なめたこと言ってんなよ」

ひゃー!美世様の怒り。美世は美人顔の分、怒ると迫力があって、怖い。童顔の私には到底真似できない。


< 19 / 104 >

この作品をシェア

pagetop