【短編】どんな君も好き


そう思ったら、足が動かなくなった。


どうしよう?
早く行かなきゃ!
でも、私のせいでみどりは倒れたんだよ?
どうすればいいの?
私に、


"みどりに合う資格"


はあるの?
あんな事言って……。
今更、行ってもいいの??


私の頭は馬鹿だった。
会いたいとは思わせない。


「どうすればいの?」


その時、また携帯が鳴った。


「もし、もし……?」
『みどり君が倒れちゃったんですってね?』


委員長?


『"あなたのせい"なんじゃないの??』
「それは…………」
『やっぱり、あなたのせいなのね? 分かっ……』


その時、部屋のドアがあいた。
そこには、怖い顔のお父さん。


「どうしたの……おと、うさん?」
『あんた、何いって……』


"バシーン!!"


思い切り、頬を叩かれる。


「少しは黙れないのか?」
「…………おとう、さ、ん……?」
「煩くて、眠れないじゃないか!!!!」
『あんた、もしかして


"虐待"


でも、受けてるの?』


そして、携帯はきれた。
その後も、お父さんに何発か殴られてしまった。

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