【短編】どんな君も好き


やった!
やっと言ってくれた♪


"好き"


って!


私は浮かれながら、学校に向かった。


そして、教室に入る。


「ねぇ、虐待受けてんの?」


「えっ……?」


いきなり、そんな事を言われた。


どうして?
どうして、知ってるの?
…………!!
そういえば、委員長に……!


「なんで、クラスの子達が知ってるの?」


小声でみどりが尋ねてきた。


「委員長に、事故に合う前電話かかってきて……その時ね……。忘れてた!」


私は小声で答える。


どうしよう?


「ねぇ? どうなの?」
「……虐待の話、ホントだけど……。だったら、何になるの?」
「? 別に~」


澄ました顔して言う。


ムカつくんですけど!!


その時、みどりが私の前に立つ。


「やめてくれない? "僕の"えみをイジメるのは」


みどりはそういった。

< 44 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop