君とシャボン玉

「俺は…塾帰り…」

紗耶香の用事よりも自分の用事が
いかにつまらなく

いかに情けないだろうか


「塾?それにしては時間かかりすぎじゃない?」

「あぁ、どうしたら高校生活をもっと楽しめるか
考えてたら遅くなった」

「ふ…変なの」

初めて見た君の笑顔は

無邪気な子供のようだった
< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop