゚*Birthday+゚






「莉菜…?どうした…?
具合でも悪いのか?」


父の声で目が覚めた。




どうやら電気をつけたまま寝てしまっていたらしい。



『…っ!勝手に部屋入って来ないでよっ!』




心配する父に思わず冷たい言葉をかける。

2年前のあの日から
父とはいまだギクシャクしている。



「…体冷やさないように気を付けなさい。」


父はポツリと独り言の様に呟くと静かに部屋から出て行った。
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