学校破壊
「あなたは、作り笑いが上手なんですね・・・。」
坂口の目には、もう涙はその時にはなく、ただ光の目をじっと強く見つめていた。
光はさっきの笑顔をなくし、頭をかきながら、しゃがみ込んだ。
「それ、言ってる意味がわかんないんだけど・・・。」
「わからないなら、別にいいです。私・・・変ですから。」
坂口は光を見ていたが、ふいっと横を向いた。
光は何も言えず、ため息を少しつく。
「あんた、名前は?」
再び笑顔を見せ光は坂口に声をかけた。
「・・・坂口 千晶(サカグチ チアキ)です。」