BLUE-PLANET
≪ 1 ≫
あれっ?



急に体に重力が戻ってきた。

私は無意識のうちに閉じていた目を開けてみる。

そして、ため息。



なんだ、大げさな事を思った割りには、あっけない。



目の前には鏡に映った私が居るだけの、ここは自分の部屋だった。

少しボーっとした後、思わずクスッと笑う。



イヤだな、私ったら。

昨日の夜、寝つけなくて読んだ本がSFだったから、思考が影響をうけてる。



そう思いながら、フッと顔を上げた。

次の瞬間。



その顔からは、笑みが消えてしまった。

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