イルカと星の物語
太陽の光は徐々に強くなり、東の空に向かってぐんぐん昇っていきます。
大海原は爽やかな空の色を写して深いブルーになりました。

その海面を、穏やかな波が所々に白波を作ってゆらゆらと揺らし、
白い色をした海鳥達が暖かな風に乗って飛び交います。

透き通る青空はいつの間にか夜の闇を西に追いやり、瞬いていた星々も姿を消しました。
そこに、柔らかな雲があちこちにぽっかりと浮かんで、
今日も一日良い天気だと告げているようです。

遠い南の、暖かい海では、こうしてまた新しい一日が始まったのです。




~前編 完~
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