僕の声は透明インクで出来ている。
夏恋
 

夏の校舎は

熱に炙られ

ゆらゆら揺れて



地獄だか天国だか




校庭の隅の水のみ場で

君は汗を流しながら

友達とはしゃいで

水を掛けあい

笑う 笑う 笑う




猛烈に暑い教室から

その姿を眺めて

熱に浮かされる僕



地獄だか天国だか

 
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