オレンジ



直接言うことなんて出来なくて、ラブレターを書き、そこにアドレスもそえて、
由希音が1人の時に渡したんだ



そして、返事がきたときには飛び上がるほど喜んで、叫んだことを覚えてる



付き合いだして、一緒に遊ぶこともあった


メールしたり、電話したりして、毎日が幸せだった



そして、卒業式の日…



「これから、お互いに大変だけどいっぱい遊ぼうな!」


「うん!いっぱいメールも、電話もしようね」



なんて、約束もしたはずなのに、それから俺たちは1度も会うことはなかった


いつもメールも電話も俺からで、由希音は俺が好きなのか?と悩み始めたとき、仕事が忙しくなった…



そうなると、電話もメールもなかなか出来なくなって…いや、出来なくなったんじゃなくて、少し気持ちが由希音から離れてしまっていたんだ



< 200 / 225 >

この作品をシェア

pagetop