BlooD〜バンパイアに恋した
職員室

よし。こんなもんだろう。
部外者なのに、わざわざ手伝わせて悪かったな。おかげで早く終わったよ。

どういたしまして。

先生、体育祭の書類コピー終わりました。

ありがとう。
夜神さん。気を付けて帰るのよ。

はい。失礼します。
さよなら。

下駄箱にて。

翔は、自分の下駄箱の扉を開ける。
すると、中から大量のラブレターが流れてくる。

う……
いやー、俺モテるな~。
ねえ?実咲ちゃん?

なんでいちいち私に言う?
恋愛など、興味ない!

あれ?妬いてる?

バカ!そんなんじゃない!
ほら、帰るぞ。

ちぇー、はーい。

しかし、お前…
転校して来た頃に比べて
大分まるくなったな。
なんて言うか、クールだったのに、今は…その…ユーモアがあると言うか…

そう?
まあ、探してた人が見つかったからかな?

それって?

そう。実咲ちゃんだよ。


現を抜かしてるひまがあるなら…もっと私…その…

何?言ってごらん?

私だけを見てくれ!

な…実咲ちゃん…?

あ、いや…その深い意味はないんだが…

翔は実咲を抱きしめる。

お、おい!?

小さい頃と本当になにも変わってないね…実咲ちゃん?
あの約束忘れないから…

約束…あ!結婚…

そっ。ずっとあの頃から
実咲ちゃんの事が好きだったんだからね?

私もだ。
まさか、こんな形で再会するとわ思ってなかったんだが…

でも、生徒会会長として
恋愛に現を抜かしてる場合はないんでしょ?

あぁ。いくら私とお前が…両思いだとしても…

わかった。
俺…待ってるから。

翔は実咲にキスをする。
実咲は、翔を突き飛ばす。

ばっバカ!こんな人通りのある所で…

良いじゃん?愛し合ってるんだから?
ほら、手出して?

え?

翔は実咲の手を握り、走り出す。

あ、おい!

さ、帰ろ。

あぁ…

実咲は、自然と笑顔だった。



episode 4 実咲、覚醒? 完
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