BlooD〜バンパイアに恋した
空中に浮かぶ男が居た。

ほう…君はS級のバンパイアのようだな。

貴方は…誰ですか?

俺?
俺は…翔の兄貴だ。
名前は夜神潤!よろしく。

翔の兄貴?
本当ですか!

あぁ。

でも、兄貴は突然消えたって…

突然消えた?
ちゃんとメモを置いて行ったんだがな…まあ良い。
そこでくたばってるバンパイアは、君が倒したのか?

あ、はい。

ふむ…まあ良いだろう。

潤は地上へ降りる。

あら?こいつは指名手配のバンパイアじゃん。
君、お手柄だよ。
こいつは俺が貰って行くね。

え?でも警察に…

牢屋に放り込んでも
すぐ逃げちゃうでしょ。
一応、バンパイアなんだし。
大丈夫。俺が責任を持って
妖怪村に送り返しておくから。
そこなら、牢屋に入れても
脱獄は不可能だから。
じゃ!

潤はバンパイアを抱え、飛び去る。

俺が、今君と接触した事は翔には黙っておいてくれ~!

あ!はーい!
…行っちゃた…
しかし、翔の兄貴か…
いけすかない野郎かと思ったが、そうでもないな。
よし、私も帰るか。
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