BlooD〜バンパイアに恋した
~2年2組 ~

実咲「あいつが居ない…まさか咲夜のところへ?いや、考え過ぎか?
しかし、赤い瞳の人を探してるって言ってたな…
ちょっと気になるな。よし、咲夜の教室へ行くか」

紗季「あ、実咲!」

実咲「うん?どうした紗季?」

紗季「咲夜ちゃんなら、さっき翔くんと屋上の方に行ったのを見たよ?」

実咲「屋上か?サンキュー!」

実咲は、ダッシュで屋上に向かう。

~屋上~

翔「ほら、見て。これがバンパイアの証。
血を吸う為の牙だよ。この牙は、目に見えないが
小さい空洞になってる、つまり血が通る道があるんだ。
人間の首筋を噛み、牙で穴を開けて血を吸う。それだけだ。
君にもあるはずだ。ちょっと見せてよ?口の中…」

咲夜「は、はい。」

翔「ほら。あった。
まだ、若い牙だから長くはないけどね。
血を吸うのには充分だ。さあ、人間の異性の血を吸うんだ」

翔「でも、私…別にバンパイアになんかなりたくないんですけど?」

翔「そうなんだ。でも、16歳の誕生日までに
異性の血を吸わないと死んじゃうよ?」

咲夜「え?死んじゃうってなんで…」

翔「バンパイアに生まれた宿命さ。
バンパイアと言う生き物は、主に人間の血が主食なんだけど、
16歳で体内の血が腐ってしまうんだ。つまり、バンパイアは血がないと生きて行けないんだ。
新鮮な人間の血を取り込む事によって、古い血と混ざり合い
一定の鮮度を保てるんだ」

咲夜「そんな…」

翔「ちなみに、吸う量は少量で構わない。
そして、血を吸ったその瞬間から晴れてバンパイアとなる。
さっきみたいに妖気も使える。
こつさえ掴めば、高くジャンプしたり、催眠術が使えたり。
あと、バンパイア同士で殺しあうとかはないから」
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