BlooD〜バンパイアに恋した
登山口前

気味が悪いな…
うわぁ…コウモリ?

気を付けて。
さ、始めるよ。

翔は、登山口に手をかざし
妖気を高める。

妖怪村への道よ…
ここに姿を表せ…

すると、登山口のゲートが
なるで時空の裂け目のように
歪み始める。

さ、行こうか。
手、離さないでね?飛ばされるかも知れないから…

あぁ。

二人は道へ進む。

妖怪村入り口

ここか?

そ。

なんか…気味が悪いな…

実咲の目に映った景色は
草木は枯れ、雑草すら生えてない荒れ果てた景色だった。

リアルなお化け屋敷みたいだな…

絶対に離れちゃダメだよ?
変なやつに襲われちゃうかも知れないから。

あぁ。

実咲は翔の手を強く握る

(実咲ちゃん…)

ほら、あれが妖怪村の集落だよ。
あそこは、バンパイア3丁目さ。
バンパイアしか住んでない。

バンパイアしか?
へぇー、以外だな。

ハロー久しぶり。
元気だった?

あ?なーんだ、翔か。
久しぶりだな。ずいぶん顔出さねえから心配したぜ(バンパイア

まあ、一応学生だし~

ところで、そこの嬢ちゃんは
お前のコレか?

バンパイアは小指を立てる

まあ、そんなところかな。
一応、彼女。

な、彼女って…

翔は耳打ちする

一応彼女って事にしておいて…
そっちの方が都合良いから…

あぁ、納得いかないが仕方ないな。

で、今日は何の用だ?

彼女、バンパイアなんだよね。
S級の。だから…

S級か!?
なるほど。よし、通れ。

バンパイアは門を開ける。
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