もしも君が
気付くと私は椅子にもたれ掛かっていた。

(あれ?)


どうやら軽く意識が飛んでいた様子・・・・


「大丈夫?」
男性の心配そうな顔が目の前にある。


・・・・・あっ!!

「あしっ!!」


私が叫ぶと


「あぁ、ないよ。どうやら俺、幽霊って奴になってるみたいだし。ホントに足なくなるんだね~。でも感覚はあるんだけど。消えて見えるだけかな?」

なんて暢気に答えられても!!!


口をパクパクしていると

「それより君の顔の方がお化けだよ・・ぷぷっ・・」

堪え切れなくなったのか男性はお腹を抱えて大爆笑している。



(なっ・・・・!!!)

私はあわてて顔を隠してメイクを直した。


その横で彼はメイクを直し終わるまで笑い転げていた。





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