アネモネの花束を君に
笑顔〜明日へのキズナ〜

〜1〜†桜Side†



――――ガラ

あー
見つかった…


「おはよーさくちゃん体調はどう?」

笑顔で長年一緒でお父さんと知り合いなゆきさんが入ってきた。


ここは逃げないと……
やばい〜
兄さんがきたら……
ははは………


…は!
こうしちゃいられない!
逃げなきゃ……



「大丈ブイ!!」
と笑いながら、走り出す桜。

「待ちなさい!走っちゃいけないの!」

ゆきさんが後ろでそう言っているのが聞こえた。







「さく、病院内は走っちゃいけませんよ。」

そこには真っ黒いオーラを纏った八尋兄様がいた。






いやーーー
見つかったーー
殺サレル……
目が笑ってないよー
< 2 / 99 >

この作品をシェア

pagetop