アネモネの花束を君に
春風

〜1〜



はっ……はいぃ……?



確か…今日はとった授業は無かったはず……


うーん




でも、なんで真白が知っているんだ?






いきなりの事で身体がついていかず呆然と立っていたら、真白パッと手をとられ引っ張られていた。



「何ボーっとしているんだ行くぞ!」


「え、え、えぇ 〜〜」



せっかくの休みがぁ〜〜

なんでこうなるの〜



走りながら真白はちらっと腕時計を見た。ヤバイ時間だったらしく舌打ちをして速度を上げはじめた。



キッツ………



私はこっちにきてから護身術はやっているから、それなりに体力はついたと思ったのに………


大所帯で住んでいないのに部屋や庭やが広いため、

門がなかなか見えて来ない。


今ほど、家が広いことを怨んだ事はないと思う。



はぁ…………
私も稽古しようかな……





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