隠せない気持ち【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「マスコミ志望か〜しっかりした目標持ってんだな」

彼は、緊張感の無い2年生と違い一生を左右する進路に悩んでいる彼女を気遣って答える。

そんな流に良子は、

「そんなに気使わなくていいよ…マスコミったってピンからキリまであるし」

と言ってから一呼吸おいて

「あたしゴシップ屋目指してるの」

良子が、さりげなく言った一言に

「ゴ、ゴシップ屋〜?」

ビックリして大声を上げる流

それも当然の事

流の大学にもマスコミ志望の連中なんて腐るほど居る。

そして彼らは、口を揃えてこう言う

「ゴシップ屋?あんなゴキブリみたいな事するぐらいなら死んだ方がマシさ」

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