50メートルの距離
0の距離
中学2年生になった

まだ少し寒い

「美希っ!今年も同じクラスだよっ!!見て見て、2-1だって!!!」
「おはようさーちゃん♪ これで記録更新だね♪」
「8年間同じクラスかつ親友って最強じゃない??」

石巻美希

どこにでもいる女の子のつもり

あたしの親友、原沙夜歌

はじけてます、ぶっちゃけ凄いよ←


てか学校とかダルい

友達とかいっぱいいるけど

思春期の女ってめんどいなって正直思う

さ-ちゃんは別だよ??

彼氏がど-だとか

アイドルのだれそれが好きだとか

そんなんばっかり




あたしだって男に興味がないワケじゃないけど

周りほど興奮しないよ


ハハ♪

あたし、そのうちイジメの標的にでもされるかも 爆





* * * * *




11月


「えー、今から修学旅行の班決めをする」


カツラ疑惑の担任が野太い声で言った

もちろん大盛り上がり

「よっしゃあぁぁぁぁ!!!!!」
「テンション上がるねっ☆」
「ウチ、健太と一緒になりたいっ」

「美希、もちろん一緒の班になろ♪」
「あたりまえだし」


美希とじゃなきゃ、きっとつまんないよ

「しーずーかーにっ。
 それじゃぁ、えー、20分時間取るから・・・男子2人、女子2人、計四人の
 グループを9班作れ。 開始」


「さ-ちゃん?男子誰が良い??」
「は、美希バカじゃないよね・・・あたしの好きな人知ってるよね?」
「冗談だってっ!!」

さ-ちゃんは、あたしの席の隣の「藤山」って奴に恋してる
学年でもピカイチのモテ男

確かに、優しさはあるけど・・・顔が、あたしはちょっとって感じ

行動力抜群のさ-ちゃん

さっそく藤山のところへ

「ねぇ、一緒に・・・班組まない?」




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