ぼくとまーくんのほのぼのにっき
ぼくとまーくん

「ハタチおめどと-」

そう若干嗄れた声で、真(マコト)は呻くように言った。

俺のハタチ祝いとして、親友といったら何かクサイけどまあその関係にあたる真と、俺の部屋で酒を飲んでいた。


「ハイハイ、つーか飲みすぎだっつーの」

そういって、俺は彼の手の中の発泡酒を取り上げる。

そして折りたたみのテーブルに、缶をコトッと置いた。

「俺たち、もうハタチなんだな」

そうぼそっと呟いてみる。

きっと酔ってる真には聞こえないだろう。

それなのに「そうだな、俺たち一番最初に会ってから何年たったんだけ」と返事が返ってきて、少し驚いてしまった。


「えっと、小3の時初めて会ったから…。もう10年以上の付き合い」

そう自分で言って、長くコイツと一緒にいた事を実感した。10年。
全然考えた事なかったけど、やっぱり10年は長い。


そう彼も思ったのか、ヘラリと笑いながら言った。

「10年か…長ぇな。なぁ?俺たち最初会ったときってあんま仲良くなかったよな?」

俺は「そうだったなー」なんて言って、テーブルの上のビールをあおるように飲みほした。



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