充電50%と少しのキモチ
アレは、1年前。


中1のときの事。

「野仲沙紀・・・ちゃん、だよね??」

その人に初めて??かけられた声。
「・・・はい。」

「やっぱ・・・。沙紀だよね!!」

「なれなれしく話すな!!」そう思った。

「そうだけど・・・誰??」

「えっ!!忘れたの??マジか~・・・。」
忘れられたくらいで、頭抱えるな!!

「あのぅ~・・・あたしそろそろ行きたいなぁ~。」

「あ、ゴメン。俺は・・・」

ドクドクドク。ドクドクドク。

鼓動が波を打つ。

「俺は、佐々木亮。さっきーだってば!!」


うそ・・・。



さっき――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!

「マジで、マジで!!嘘。嘘だよなんで。何でさっきーが??」


マジで??なのはあたしの方。なぜこんな大声を・・・。

「そんな大声出さないで!!ホラ、沙紀目立ってる。」

ホントだ。

「ごめん。でもなんで??ほら、さっきーって、海外行ってなかったっけ??」

「うん。確かに海外は行ってた。カナダにね。」

「そう!!カナダ。で、今・・・は??」

「沙紀ちゃん・・・。君って人は・・・。」

「あたしが・・・どうかした??」

「はぁ~・・・。行く前に約束したじゃん・・・。」

そうだっけ・・・??覚えないんだけど。

「うん。なんとなく覚えてるような。」
あ、嘘ついちゃったよ。聞かれたらどうすんの??

「中学生になったら、帰ってきてね。」って。沙紀泣きながら俺に言ったじゃん。」

う~ん・・・。やっぱ分かんない!!

そんなこといってませ~ん・・・。
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