何も知らないあなたへ
隙間ゼロセンチ
それもあっという間

洋介との間に出来た隙間に
不服だと訴えるために上げた顔

「亜貴…」


熱っぽい目でわたしを見下ろす男

何も言わずそっとつま先を上げて
唇を寄せた

顔を包み込むように両手で挟み
食らい尽くすようなキスを繰り返すわたし

恥じらいも何もない
可愛げのないわたしのキス

腰に回っていた腕に力が入る


わたしは半年分の洋介の唇を味わった


力強く入り込んでくる舌に

だんだん荒っぽくなってゆく息遣いに

密着した下半身から主張してくるソレに



愛し合ってる


そう思っていたかった








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