瑠璃色の見せた奇跡
『そう……それじゃ、ゆっくりしてらしてね。』
そう言い残すと、広間から出ていった。
静かな空間に一人残されたシバ。一体アイザはいつ戻ってくるのだろうか?
メイドの出してくれた紅茶に手をつけ、のんびり待つしかなさそうだ。
音楽でもおかけしましょうか?とメイドが気を遣ってくれたが、いや結構と断った。
シバには心配事があった。果たしてアイザは、シバの気持ちを聞いて、すんなり納得してくれるんだろうか……。