瑠璃色の見せた奇跡


その日シバが屋敷に戻ったのは、夕食がとうに済んだ頃だった。


『随分遅かったですね?』


クロウがシバを心配そうに見つめる。


『……あぁ……ちょっと体調が優れん。』


それだけ言うと百合に心配するなと軽く微笑み自室へ消えた。


『大丈夫かしら?なんか顔色もよくなかったけど……。』


『お疲れの様子でしたね、しばらくそっとしておきましょう。』




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