ヌードなアタシ
居場所

『こまち、何か足りないモノあるなら
一緒に見にいこっか?』


ケイちゃんは
使い終わった段ボールをたたんで言った。



『ううん。別に…ないよ。』



『イマドキの女子の部屋が…これ?

殺風景ねぇ…

これじゃまるで
私の部屋と一緒じゃない。

お姫様家具とか、ぬいぐるみとか
可愛くすればいいのに…』





アタシは
小学校の頃から

学校が休みに入ると
ケイちゃんの家に連泊していた。



ケイちゃんは

ママの妹。
アタシの叔母さん。


でも、アタシが生まれた時
ケイちゃんは、まだ中学生だったから…

【ケイ叔母さん】ではなく
【ケイちゃん】


いまさら『叔母さん』なんてよべないし









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