ヌードなアタシ

甘かった…。

奈緒はお願いの天才だと思う…



きっと、卓己くんと
メールか何かで連絡取り合ってて

2人、ぴったりと息のあった手法で
アタシを説得する。


それは、放課後の現在に至ってた。



一緒にクラブに顔出してとせがむ奈緒を
必死で振りほどく。

この状態であそこへ行ったら
この2人の思うつぼだ…




中庭でモメていると
部長さんに声をかけられた。



『やあ!ほんと君たち3人は仲がいいねぇ』



こうなったら、
最高責任者に助けて貰うしかない…



『部長さん、学祭の件で
2人に頼まれ事をされているのですが、
やはり、クラブ内の事は
部員の中で解決するのが
本当だと思うんです…』



『その通りだよ、桜木くん。
そうする事で、クラブ内の結束が
出来上がってくもんだからね』



…助かった。



『桜木くんも、付き添い部員という事で
しっかり、ジャズ研の仲間なんだから
よろしく頼むよ。

えっ?登録?

あ、名簿は僕が書いて提出しておいたから
心配無用。

3人とも早く部室来てね…』

………。






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