ヌードなアタシ

…そうだったんだ。


ケイちゃんを通じて
大介さんには、本当に優しくしてもらってる。


でも、アタシは、
大介さんに弟がいることも
どんな子供時代を過ごしてきたかも

何にも知らなかった…



大介さんも寂しい思いしてたのかな。


だから…アタシの気持ちも
わかってくれてて
いつも優しくしてくれたんだ。



よく二人のデートに付いて行ってた…


会った頃のアタシは最低だった。
超無愛想で扱いにくい小学生。

相手なんてしたくないはずなのに
3人でいるときは、いつも

『こまちちゃん、こまちちゃん』って…

ケイちゃんより気にかけてくれた。




今日だって、
アタシのお祝いしてくれた…



自分ばっかりだったんだ…

自分の事ばかりで
大介さんのこと知ろうとしていなかったんだ…


アタシ大介さんのこと…
どのくらい思ってあげてたのだろう。


『大介さんっ…』



…あれっ…涙…だ。
…とまらない。



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