史上最強お姫様の後宮ライフ覚書



「うわぁ、近衛のおじさんも鬼畜だねぇ。」

ふと、ランティスの後方から笑い混じりの声が聞こえた。

そして、その声を聞いた新人達は、一気に自分の血の気が引くのを感じた。

この声はまさか…、という思いと、それが気のせいだと信じたい思いが入り交じる。

それほど彼らにとって、その声は恐怖以外の何物でもなかったのだ。


「まぁ、僕なら休憩なんて生易しいものあげないけどね~。」


にっこりと微笑むのは、端麗な容姿と黒い髪、そして金色の瞳を持つ悪魔の少年。

そう、“王室警護軍の悪魔”と呼ばれる12歳が降臨した瞬間だった。



新人達にして見れば、今…いや、いつでもあの少年はこの世で一番出会いたくない相手なのだ。

最初にただの子供だと思って「チビ」だの「ガキ」だのと言ったのが間違いだった。

その後、黒い笑顔を浮かべた彼に三途の川を垣間見せられた新人達は、それを思い出しては恐怖のあまりに歯が噛み合わず涙目で震えているのだった。



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