小悪魔×俺様
それから一ヶ月後。




まさかの席隣になった俺と咲樹菜。





「咲樹菜、宿題見せろ。」

「はぁ?イヤ。」

「…お前さ、俺にだけ素?」

「別に素とかないもん。」





咲樹菜って絶対小悪魔。




うまくまわりを使ってる。




でも俺にだけはこうなんだよな…。





「あ…。」

「どうしたの?」

「田中くん。消しゴム忘れちゃった…。」

「貸そうか?」

「ありがとう♪」

「!!むしろあげます!!」





そんな顔と声でありがとうなんて言ったら男は落ちるだろーな。




でも性格ブスなわけじゃない。





「咲樹菜って意味わかんねぇ。」

「なんで!?」

「男好きなのかと思ったら自分から寄ってくわけではないし。それに男好きなら俺や琉をほっとかない。」

「男なんて嫌いだよ?」

「は!?」





真顔でそういう咲樹菜に驚いた。




咲樹菜ってイマイチ掴めない。





「男なんて、あたしの外見見て寄ってくるだけじゃん!!そのせいで友達もいない〜。」





そういえば、咲樹菜が女子と話してるのを見たことがない。





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