ハルカナ約束
二人とも睨み合ったままで、私は何も出来ない。
先生に掴まれた腕が痛い。
「俺は彼女の幼なじみで、隣りに住んでいます。
今日は彼女のご両親が用事で迎えに来れないから代理で来ました。
だから帰ります。彼女の手を放して下さい」
冷静に答える哉ちゃん。
「本当かな…?」
ちょっと含みを持たせた様に笑う先生。
「何がおかしいんですか?」
「親の代理で迎えに来るのに、ケンカでもしてた風だね?
それに…どう見たって君は高校生だろう?
こんな時間まで何をやってるんだか。
未成年のクセに…生意気だな」
「誰も好きでケンカした訳じゃありません。
それに…未成年ですけど、彼女の両親に頼まれたんです!
あなたにいくら説明しても、まともに聞いて貰えないみたいですね。
塾長さんに事情を説明すればいいですか?
今から一緒に塾まで行きましょうか?」
「………」
「これって…塾としての対応ですか?
あなた個人の勝手な行動じゃないんですか?」
「失礼な!」
逆ギレしたのか、先生は怒って出て行ってしまった。
先生に掴まれた腕が痛い。
「俺は彼女の幼なじみで、隣りに住んでいます。
今日は彼女のご両親が用事で迎えに来れないから代理で来ました。
だから帰ります。彼女の手を放して下さい」
冷静に答える哉ちゃん。
「本当かな…?」
ちょっと含みを持たせた様に笑う先生。
「何がおかしいんですか?」
「親の代理で迎えに来るのに、ケンカでもしてた風だね?
それに…どう見たって君は高校生だろう?
こんな時間まで何をやってるんだか。
未成年のクセに…生意気だな」
「誰も好きでケンカした訳じゃありません。
それに…未成年ですけど、彼女の両親に頼まれたんです!
あなたにいくら説明しても、まともに聞いて貰えないみたいですね。
塾長さんに事情を説明すればいいですか?
今から一緒に塾まで行きましょうか?」
「………」
「これって…塾としての対応ですか?
あなた個人の勝手な行動じゃないんですか?」
「失礼な!」
逆ギレしたのか、先生は怒って出て行ってしまった。