屍の孤島
「!」

ふと耳を澄ませる。

少し院長室に長居しすぎたようだ。

ゾンビの近づいてくる摺り足の音が聞こえた。

キョロキョロと部屋の中を見回す夕映。

大きな窓があり、すぐ外には大きな樹木があった。

太い枝がある。

距離的に飛び移れない事はなさそうだ。

悩んでいる暇はない。

夕映は窓を開け、身を乗り出す。

そしてゾンビの群れによってドアが破られるとほぼ同時に。

「っっっっ!」

窓から木の枝へと飛び移った!

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