vivid 君ヲ求メタ

ⅰ 白ィ花







「あっ」


通学路の道をいつものように慌てて走る。

だから、本当だったらその花の存在なんかに気づかなかった。


「可愛ぃ」


見たことも聞いたこともないような、スズランのような花。

……一つしか、咲いてないや。


珍しさに、手に取ってみたかったがそのままに、して置いた。

そして、また全力疾走で走り出した。



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